DELL XPS13(9340)が2024年なのに強過ぎる!CoreUltra200よりアリかも
2024.10.29投稿
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こんにちは。当サイト管理人のnk(えぬけー)です。
今回はDELLのノートパソコン、XPS13(9340)を厳しく評価しながら紹介していきます。
2024年秋現在、XPS13はIntel製CPUを搭載したモデルと、クアルコムのSnapdragonを搭載したモデルと2種類あります。
Snapdragon搭載モデルの型は(9345)となっておりますので、今回紹介するのはIntelの方のモデル(9340)というわけですね。
結論から言うと、DELL XPS13(9340)はB3タイプのノートPCでは抜群に完成度が高く、当サイトが自信を持っておすすめ出来る一台です。
B3タイプというのは、当サイトが独自に定めているノートPCの分類です。
用途\サイズ | 15.0インチ以上 | 14インチ台 | 13.9インチ以下 |
---|---|---|---|
ゲーミングPC ・144Hz以上のモニター搭載 ・専用GPU搭載 | A1タイプ | A2タイプ | A3タイプ |
クリエイターPC ・144Hz以上のモニター非搭載 ・専用GPU搭載 | B1タイプ | B2タイプ | B3タイプ |
ビジネスPC ・144Hz以上のモニター非搭載 ・専用GPU非搭載 | C1タイプ | C2タイプ | C3タイプ |
以前のXPS13はIntel Arc非搭載でしたので、C3(ビジネス)タイプに分類していました。
しかし今回のXPS13(9340)はIntel Arcを搭載しており、このGPUは当サイトでは内蔵GPUではなく専用GPUとして扱っています。
そのため今回はB3タイプのノートPCとしての評価となります。
ではここからはDELL XPS13(9340)の優れている点、劣っている点をそれぞれをくわしく解説していきます。
当サイトでは
- パソコン購入時は用途とサイズを必ず最初に決める
- 基本スペックを絞り込む
- 裏スペックを絞り込む
という3つのステップを踏んだ上で、ノートPCの評価をしています。
初めて訪れていただいた方はよくわからないと思いますので、最初にこちらのページをご覧ください。
今回のXPS13(9340)はB3タイプということになりますが、世に出回っているB3タイプPCの中ではもっとも高い裏スペックを持っています。
ではくわしく見ていきましょう。まずは基本スペックからです。
XPS13(9340)の基本スペックと基本情報
まずXPS13(9340)の基本スペック、基本情報をご覧ください。
メーカー | DELL |
品名 | XPS13(9340) |
タイプ | B3 |
画面サイズ | 13.4インチ |
OS | ・Windows11Home ・Windows11Pro |
CPU※1 | Core Ultra 5 125H (22421) 14-18 28W Core Ultra 7 155H (25145) 16-22 28W |
GPU | インテルArc |
メモリ※2 | 16GB(✖️)(5) 32GB(✖️)(5) 64GB(✖️)(5) |
ストレージ | 512GB 1TB 2TB |
サイズ(横×奥行き×高さ) | 295.3×199.1×14.8(有機EL) 295.3×199.1×15.3(FHD+、QHD+) |
重量 | 1.17kg(有機EL) 1.19kg(FHD+、QHD+) |
ディスプレイ解像度※3 | ①500nit、タッチ、120Hz、100% DCI P3、光沢(反射防止)、QHD+ (2560 x 1600) ②400nit、タッチ、60Hz、100% DCI P3、光沢(反射防止)、3K (2880 x 1800)、OLED ③500nit、非タッチ、120Hz、100% sRGB、非光沢、FHD+ (1920 x 1200) |
カラーバリエーション | プラチナシルバー グラファイト |
インターフェース | Thunderbolt4[40Gbps]×2 |
SIMスロット | なし |
光学ドライブ | なし |
テンキー | なし |
価格※4 | 200,000〜322,795円 |
- ※1 CPUスペックの表記について
- ■()内の数値はPassmarkのスコアです
■14-18とはと14コア18スレッドいう意味です
■Wとは消費電力です
- ※2 メモリの表記について
- ■(✖️)は換装、増設が不可能であることを指します
■(5)はメモリの世代(DDR)です
- ※3 画像解像度について
- ディスプレイは3種類用意されており、選択式となっています。
- ※4 価格の表記について
- ■CPU、メモリ、ストレージ、OS、ディスプレイなど、選択した内容によって価格が変わります
■価格は記事執筆時のものとなります
続きまして、当サイトが独自に定め、最重要基準としている裏スペック評価についてです。
XPS13(9340)の裏スペック
- 裏スペックとは?
- 「CPUやメモリは当然のこととして、仕事用ノートPCには他にもこういう機能が欲しいよね」
というものを当サイトが独自に10項目選定し、それらをどれくらい満たせているかを10点満点で評価したものです。
詳細はこちらのページで解説しています。
XPS13(9340)の裏スペックとスコアは以下の通りです。
評価項目 | 内容 | 評価 |
---|---|---|
ボディ素材 | 全面アルミニウム合金 | ◯ |
重量 | 1.17or1.19kg | ✖️ |
画面の縦横比 | 16:10 | ◯ |
画面の最大明るさ | 400or500nit | ◯ |
sRGBカバー率 | 100% | ◯ |
画面上部ベゼルの太さ | 画面縦幅に対し5%未満 | ◯ |
画面の反射加工 | タッチ式の光沢モデルとタッチ非対応の非光沢モデルがあるが、 光沢モデルには反射防止加工が施されている。 | ◯ |
生体認証 | 指紋○、顔○ | ◯ |
US配列キーボード | 選択可能 | ◯ |
インカメラ画素数 | 207万画素 | ◯ |
評価点数 | 10点満点中 | 9 |
■裏スペックスコア9点について
9点というスコアは非常に高いです。
当サイトではB3タイプ(13インチ台でGPU搭載)のノートPCで10点満点を獲得しているモデルはありません。
つまりXPS13(9340)は実質の最高評価ということになります。
※当サイトでは7点以下のモデルは、飛び抜けて優れたメリットが無い限り推奨していません。(たとえば富士通の『FMV LIFEBOOK UH』(C3タイプ、裏スペックスコア7だが重量が634グラムと飛ぶ抜けて軽い)などがあります。)
■残念ポイント1 重量が重め
裏スペックスコア評価点を付けられなかった唯一の弱点が重量です。
B3タイプPCの多くのライバル機種と比較すると軽めではあります。
しかし当サイトのB3タイプPCは、重量1kgを切っているものだけに評価点を付けているため非加点となりました。
ではXPS13(9340)を実際に購入するとなると、CPUやメモリはどんな構成にすべきか?また価格はいくらくらいになるのかを解説してきます。
XPS13(9340)のおすすめ構成と価格
XPS13(9340)は選べるオプションはそれほど多くありませんが、当サイトが推奨する基本スペックで構成すると以下の通りです。
CPU | Core Ultra 7 155H (25145) 16-22 28W |
メモリ | 32GB(✖️)(5) |
ストレージ | 1TB |
OS | Windows11Home 日本語 |
ディスプレイ | 500nit、タッチ、120Hz、100% DCI P3、光沢(反射防止)、QHD+ (2560 x 1600) |
上記の構成ですと価格は294,000円となります。
裏スペックスコアが9点ですので、1点あたり32,667円というのがコスパの目安です。
B3タイプということで、動画編集作業を頻繁に行うことが前提となっていますので、メモリは32GB欲しいところです。
しかしXPS13(9340)では、32GBメモリを選択するとCPUは強制的にCore Ultra 7になってしまいます。
このCPUのグレードアップだけで価格が5万円もアップしてしまいますので、CPUをUltra 5に、メモリを16GBにする(その場合価格は223,100円になる)という組み合わせもアリですね。
その場合、作業中は使用していないアプリケーションソフトをなるべく落としておく、などの工夫が必要です。
次にディスプレイですが、3種類のうちどれを選んでも文句なしの高性能なのですが…
・光沢のある美しい画面でなおかつ反射防止加工がされていること
・3Kという高い画素数は13.4インチという小画面ではオーバースペックの可能性大
ということで上記のディスプレイを推奨します。
ただ、ディスプレイは品切れ状態で選択できない可能性もあるので注意が必要です。
その他 XPS13(9340)で気になるところ
XPS13(9340)を購入するにあたり、気になる点や注意点をまとめました。
インターフェースってこれで足りるでしょうか?
Thunderbolt4[40Gbps]が二つあるだけですが。
人によります。
ライバル機種と比較すると確かに少ないですよね。
①充電と②サブディスプレイ接続に使えばそれだけで埋まってしまいます。
しかしその二つがあればほとんどの人は困らないでしょう。
どうしても足りない人は別途ハブを使って対応しましょう。
今はCore Ultra 200シリーズを搭載した新型のXPS13が出ていますが、あちらの方が良くないですか?
用途によります。
Core Ultra 200シリーズのCPUはAI作業とバッテリー持続に優れた、省エネCPUです。
新型XPS13では3種類のCore Ultra 200シリーズのCPUが選択できますが、その中でも最強のCore Ultra 7 258Vですら、Passmarkスコアは19500程度です。
つまり当ページで紹介しているXPS13(9340)よりも10%以上弱く、単純な処理能力で比較すれならこちらの方が上です。
あと新型のXPS13は価格がお高めなのも注意です。
結論、どちらも非常に良いパソコンなので、どちらを選んでも正解です。
自分に合うと思った方を選ぶのが良いですね。
XPS13(9340)にデメリットはないですか?
あります。
一つはキーボード最上段(Fキーなど)がタッチ式になっていることです。
これは慣れるまで相当使いにくいでしょう。
いくら使っても慣れない人もいるかも知れません。
二つ目、キー間に隙間が無いこと。
キーが隙間なく敷き詰められたような近未来的なデザインなのですが、最初は少し使いにくく感じる人もいます。
三つ目、タッチパッドが見えないこと。
知っている人には問題ないのですが、知らない人は「タッチパッドが無い=マウスが絶対に必要」と勘違いしてしまうでしょう。
DELLはお問い合わせサポートの電話相手が外国人って本当?
本当です。
これはXPS13に限らず、DELLの製品全体に言えることですね。
私も何度も電話でお話したことがあります。
サポートは中国出身の方がほとんどだと思われますが、実際に話してみると、日本語はすごく上手で問題なく普通に会話出来るレベルです。
製品のことにもかなり詳しく、「よく勉強しているんだな」ということがはっきりわかります。
個人的には心配せずとも普通に頼りになると思ってます。
結論とまとめ:DELL XPS13(9340)購入はアリかナシか
以上、今回はをDELL XPS13(9340)忖度なしに評価してみました。
動画編集もできるB3タイプのクリエイター向けノートPCとして十分なスペックも持ちながら、9点という非常に高い裏スペックスコアも併せ持っており、仕事道具としてはこれ以上のものは無いと思います。
唯一の弱点は重量が少し重いことですが、仲の良い友人や家族にも自信を持って推奨できるモデルです。
私は100機種以上のノートPCの細かなスペックをエクセルで一覧表にまとめているのですが、B3タイプではDELL XPS13(9340)に対抗できるモデルはほとんどありません。
B3タイプのパソコンを購入検討されている方には、最も強くおすすめ出来るモデルです。
ぜひ購入の際の参考にされてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事があなたの人生のお役に立ちますように。