ノートパソコンの選び方【ステップ3】仕事道具として必要な性能

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ノートパソコンの選び方【ステップ3】仕事道具として必要な性能
管理人nk
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こんにちは。当サイト管理人のnk(えぬけー)です。

当サイトは『プロフェッショナルやエキスパートが使う仕事道具としてふさわしい、最高品質のノートPC』のみを専門に紹介するウェブサイトです。

そのため一般的なPC紹介サイトと違って、下記の3ステップに沿ってPCを絞り込んでいきます。

  1. ステップ1:タイプ(用途とサイズ)の絞り込み
  2. ステップ2:基本スペックの絞り込み
  3. ステップ3:裏スペックの絞り込み

これら3ステップについてもう少しくわしく説明したのが以下のページです。

こちらが未読の方は、是非とも先にこちらを読んでいただきたく思います。

【ステップ1】と【ステップ2】の詳細につきましてはこちらの記事をご覧ください。

さて、上記の【ステップ1】と【ステップ2】の二つをしっかり考えた上でパソコンを購入したところで、使い勝手や作業性が悪くて後悔することはすごく多いです。

それではまだまだ実用機能の絞り込みが甘いです。

管理人nk
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ではこれ以上ノートPCの仕様のナニをチェックすればいいのか?

結論から述べると以下の10項目となります。

項目内容評価点
1.ボディ素材樹脂製かそれ以外か1
2.重量ライバル機種より軽いか1
3.ディスプレイの縦横比特定の比率か(タイプによって違う)1
4.ディスプレイの明るさ画面が明るいか1
5.ディスプレイ色域色が正確か1
6.ベゼル幅ベゼルが狭いか1
7.画面反射反射しにくいか1
8.生体認証ロック解除が素早いか1
9.キーボード配列US配列が選べるか1
10.カメラ解像度高画質かどうか1
裏スペックの評価項目

10項目ですので、すべての基準を満たしていれば10点となります。

当サイトではこの点数を裏スペックスコアと呼び、プロの仕事道具としてどれほどふさわしいのかの目安にしています。

どの項目を重要視するかは人によって違いますので、ほかにも意見はあるかと思います。

しかしそれでは話が進まないので、当サイトではなるべく多くのユーザーにとって当てはまりそうなものを10項選びました。

では、まずはボディ素材と重量から順にくわしく解説していきます。

ノートパソコンのボディ素材は絶対にこだわるべき

仕事で使うノートパソコンのボディ素材は非常に重要です。

にもかかわらず何も考えずにパソコンを買う人は非常に多いです。

これはメーカー側が素材を明記していないことが多いので、仕方がない部分もあります。

要約すると、金属ボディのパソコンは樹脂製に比べて質感、強度、放熱性の3点において優れているということです。

当サイトでは、パソコンの全面が樹脂以外(主に金属製かカーボンファイバー製)であれば1点加点して評価しています。

また、加点対象ではありませんが、ボディカラーやデザインにも注意が必要です。

「どうしても赤色のボディのPCが良い!」などの希望がある方は機種選びの幅は狭くなります。

当サイトが推奨するボディ色は、白系、黒系、銀系です。

主張するような鮮やかな色のボディは集中力を削ぎ、長時間の作業の邪魔になる場合が多いからです。

※銀色系や金色系と言っても、ノートPCの場合はくすんだ色であることが多く、ギラギラせずむしろ落ち着いた雰囲気ですので、これらの色もおすすめです。

10項目の内、ボディに関する項目は

  • ボディ素材
  • 重量

の2項目で、トータル2点満点です。

ここで満点の2点を取れるのは、具体的な機種だと

  • 富士通のLIFEBOOK UH
  • Dynabookの多数機種
  • NECの多数機種
  • mouseのDAIV
  • VAIO Z

などです。

素材と軽さ勝負では日本企業が非常に強いです。

ちなみに海外メーカーでは

  • HP Pavillion Aero
  • Lenovo ThinkPad X1 Nano Gen2

などが2点満点を獲得しています。

次はディスプレイについて説明していきます。

ノートパソコンのディスプレイ性能も絶対にこだわるべき

ノートパソコンにおけるディスプレイ性能は非常に重要です。

なんせ作業中は常に見ている部分ですから。

当サイトでも加点項目は多く、以下の5項目となっています。

  • 縦横比率:ゲーミングPCの場合16:9なら+1点、ゲーミングPC以外の場合16:10や3:2なら+1点
  • 明るさ:最大輝度が350ニト以上なら+1点
  • 色域:sRGBカバー率90%以上なら+1点
  • ベゼル幅:画面上ベゼル幅が画面縦幅に対し5%未満なら+1点
  • 反射のしにくさ:反射しにくい工夫が施されていれば+1点(ノングレアや反射防止加工など)

他にも重要な項目があるのですが、くわしく解説すると長くなりましたので、こちらのディスプレイ専門の記事で解説しています。

次はキーボードについて説明していきます。

ノートパソコン購入時、キーボードのナニをチェックすべき?

キーボードの評価基準は

  • 指紋認証(顔認証も可)がある
  • US配列を選択出来る

上記2項目で、2点満点となっています。

まずは指紋認証から説明していきます。

キーボード面の指紋認証装置について

キーボード自体の性能とは少し違うのですが、キーボード周辺に指紋認証装置が付いているノートパソコンがあります。

これが非常に便利で、

  • パソコンの電源を入れた時
  • 再起動した時
  • スリープ状態から復帰した時

などに、いちいちパスワードを入力する手間が省けます。

この指紋認証の有無で作業に取り掛かる速さと利便性がまるで違うので、当サイトでは指紋認証装置がついたノートパソコンは1点加点しています。

また、指紋認証が無くともインカメラを利用した顔認証でロック解除出来る機種もあります。

指紋認証は無いけど顔認証はある、というパソコンも+1点です。

キー配列について

パソコンにはキー配列というものがありまして、特に有名なのはJIS配列(じすはいれつ)とUS配列(ゆーえすはいれつ)の二つです。

日本国内でもっとも多く出回っているのがJIS配列のパソコンで、このタイプにのキーボードには

  1. キーひとつひとつにひらがなが印字してある
  2. エンターキーが縦長で大きい

という二つの特徴があります。(たまに例外もあります)

ですが冷静に考えてみると、ひらがな刻印はほとんどの人にとって不要です。

日本人のほとんどが『ローマ字入力』であり、『かな入力』を使う人は非常に少ないです。

またエンターキーについて「よく使うキーだから大きい方が使いやすい」と言う方が多いですが、タッチタイピング(昔で言うブラインドタッチ)ができるようになると話が変わってきます。

タッチタイピングではエンターキーは右手の小指で押します。

US配列のキーボードはJIS配列と比較して、エンターキーがキーひとつぶん近いです。

キーひとつぶんとは大体18.5〜19mmなのですが、このわずかな距離が短いだけでものすごく打ちやすくなります。

また、US配列ではタッチタイピングのホームポジションが体の真正面により近くなり、少しですが姿勢が良くなります。(テンキーが無いPCに限りますが)

さらに、キーの数はJISキーボードよりもUSキーボードの方が少なくなり、キーの押し間違いも少なくなります。

さらに、「」などのかっこ類も、開きカッコと閉じカッコが隣接して並んでおり、見た目的にも美しいです。

というわけで、当サイトを運営している 私自身は断然US配列派です。

これを読んでくださっているあなたの好みのキー配列はわかりませんが、世の中には私と同じように「どうしてもUS配列じゃないとダメ」という考えの方もたくさんいます。

よって、US配列を選択出来る機種は1点加点しています。

あなたがもしUS配列のキーボードを使ったことがないのでしたら、ぜひ一度触ってみて欲しいです。

試しに1ヶ月間USキーボードを使用してみて、そこからJIS配列に戻った時のガッカリ感を体験して欲しいです。

私個人的には「ほとんどの人がJIS配列よりもUS配列の方が向いている」と考えているほど素晴らしいです。

ここまでがキーボードの評価基準についての説明でした。

他にもキーボードには気にかけておくと良いポイントは多いです。

以下は加点対象項目以外の話になりますが、かんたんにまとめておきます。

キーボードの打鍵感について

キーボードの打鍵感には個人で好みが大きく別れます。

中でもキーストロークの深さは好き嫌いが別れるポイントです。

キーストロークとは、キーを押し込んだ時に沈み込む深さのことです。

ノートパソコンでは1.0mm〜1.8mmであることが多いですが、一般的には深いほど打ちやすいとされています。

押した感覚もメーカーによって違っており、パチパチパチパチ…に近いものや、ストストストスト…という感じのものまで打鍵感は実にさまざまです。

大規模な家電量販店ではディスプレイされている機種も多いですから、そこで実際に触ってみると違いがよくわかります。

なおタイピング作業が多い方は、自分好みのキーボードの特徴を把握しておくと良いと思います。

キーボードのたわみについて

激安ノートパソコンではボディ自体が柔らかく、キーボード面の中心付近にある『G』や『H』などを強く押し込むとボディがたわむ(へこむ)というような機種が昔はありました。

しかし最近はそんなパソコンはほとんどありません。

よほど安価なモデルでない限り気にする必要はありませんので、安心してご購入ください。

キーボードのバックライトについて

キーボードにバックライトが付いていると、暗いところでも文字が点灯して見やすくなります。

それになんだかカッコイイのです。

ですがタッチタイピングができるようになると話が変わってきます。

タッチタイピングではキーボード自体を見なくなるので、キーが光っていてもいなくてもどっちでも良くなります。

むしろ光っていない方が落ち着いていて大人っぽいですし、ほんのわずかですがバッテリー持ちも伸びます。

個人的には暗めのカフェなどでキーが光っていないノートパソコンを使っている人を見ると『出来る人』という印象を持ちます。

キーのぐらつきについて

安価なノートパソコンのキーボードはキーのぐらつきがあることが多いです。

キーに軽く指を乗せ、前後左右に小さく動かしてみた時の遊びです。

この遊びが大きいと、打鍵時の軽快感が少なく打ちづらいです。

パチパチパチパチという打鍵音がカチョンヌカチョンヌカチョンヌ…になるようなイメージです。

Dellの昔のInspironなどで見られた現象ですが、最近のInspironは改善されています。

今でも安価なノートPCではこういうキーボードが使われていることがあるので注意が必要です。

ノートパソコンのキーボードについてまとめ

以上『良いキーボードとはどういうものか』について解説してみました。

後半は加点基準以外の話もしてしまいましたが、重要な加点基準をまとめると以下2点です。

  1. 指紋認証があるか否か(顔認証でも可)
  2. 購入時にUS配列モデルを選べるか否か

指紋認証があるノートPCは多いのですが、US配列を選べるモデルはかなり少ないです。

キーボードの項目で2点満点を取れるのは

  • MacBookシリーズ
  • DELL XPSシリーズ
  • DELL AlienWareシリーズ
  • LenovoのThinkPadシリーズ
  • VAIO SX14
  • VAIO Z

くらいしかありません。

実は、日本のAmazon(amazon.co.jp)ではなく、アメリカのAmazon(amazon.com)では、US配列を搭載したノートパソコンを普通に買えます。

ですが日本Amazonとは別に新たにアカウントを作る手間がかかりますし、到着にかなりの日数を要します。

それに加えて送料と関税もかかってきます。

以上のように、手間とコストと時間を考えると、米Amazonでの買い物はおすすめできません。

どうしてもというときの選択肢の一つとして覚えておくと良いと思います。

ノートパソコンのインカメラ性能の重要性について

ノートパソコンのインカメラの性能はコロナ流行前まではそこまで重要ではありませんでした。

ですがコロナが流行し、テレワークやビデオ通話を頻繁に行うようになってからは、インカメラの画質が重要になりました。

安価なパソコンのインカメラの画質は1280×720(=921600≒92万画素)であることが多いです。

これはインカメラで撮った映像を縦720個、横1280個の光の粒で記録しているということです。

これに対し、高性能なインカメラの画質は1920×1080(=2073600≒207万画素)となっています。

光の粒の数が多いほど高精細で美しく見えます。

92万画素と207万画素では数字上は2倍ちょっとの差があるわけですが、ビデオ通話でもかなり違って見えます。

自分の姿を通話相手に鮮明に届けられるだけで、相手からの印象はものすごく上がります。

容姿が良く見えるだけでなく「パソコン等の機械に詳しそう、賢そう」と思ってもらえることが多いです。

実はこれは私自身がしみじみ実感していることでして、コロナが流行り始めてから数十人の方とビデオ通話で会話しているのですが、相手の姿が高画質なだけでもれなく非常に好印象に見えるのです。

というわけで、ノートパソコンのインカメラは1920×1080(207万画素)以上のものが圧倒的におすすめです。

当サイトでも1920×1080(207万画素)のインカメラを搭載したパソコンは1点加点して評価しています。

ビデオ通話やオンライン会議をしない方には、インカメラの性能なんて不要ではありますが、これからリモートワークはますます増えていきます。

今は不要でも今後使う可能性が非常に高いです。

補足ですが、インカメラの顔認証でロック解除できる機能が付いているか否か、も重要です。

ノートPCのカメラが顔認証に対応しているか調べる方法
顔認証の可否はIRカメラ(infrared:赤外線の略)であるかどうかにかかっています。
ざっくり言うと、赤外線を使って顔の造形を読み取る技術です。
具体的な確認方法はこちらです。

顔認証機能が付いていれば1点加点ですが、これは指紋認証機能がついていない場合のみに有効です。

顔認証と指紋認証の両方があるからと言って+2点とはしていません。

ノートパソコンのバッテリー持ちについて

ノートパソコンはバッテリー持ちも重要です。

単位は『Wh(ワットアワー)』または『mWh(ミリワットアワー)』で表現されます。

1000mWh=1Whであり、数字が大きいほど大容量で長時間使えるということになります。

が、実はこの数字は参考程度にしかなりません。

その理由は…

  • 使い方(どんなソフトをどの程度使うか)
  • 設定(画面の画質や明るさや音量)
  • 通信量(スマホと同じ)

などによって大きく変動するからです。

たとえばAさんとBさんが全く同じモデルのノートPCを使っていても、使い方次第で二人のバッテリーの減り方に3倍以上の差が出ることだってよくあります。

それにノートパソコンは使い続けるうちにバッテリーの最大容量がじわじわと減っていきます。

使う人によってバッテリーの減り方が違うことを考えると、バッテリー容量よりも、上述したボディ素材やディスプレイスペックを重要視してPC選びをした方が有意義です。

確かにバッテリー容量は多いに越したことはありません。

ですが、まずはノートパソコンを買って、実際に使って、それでも電池が持たずに困った時にモバイルバッテリーや電源ケーブルの併用を考えるようにしましょう。

よって当サイトではバッテリー持ちには加点基準を設けていません。

ノートパソコンの通信性能はそこまで気にしなくて良い

ノートパソコンの通信でよく使うのがBluetoothとWi-Fiです。

Bluetoothはマウスやワイヤレスイヤホンを接続するのに使います。

基本的にBluetoothは安価なノートパソコンでも問題無く使えます。

重要視すべきはWi-Fiです。

2023年現在『Wi-Fi6対応』のノートパソコンが出回って来ていますが『6』はどのくらい速いのかご存知でしょうか?

Wi-Fi6の前はWi-Fi5が広く使われていました。(というより2023年1月現在、Wi-FiはまだほとんどWi-Fi5です)

肝心のWi-Fi6の速度ですが、実はWi-Fi5の1.4倍程度です。

たとえば…

Wi-Fi5で10MbpsだったものはWi-Fi6では14Mbpsになりますが、これは「ちょっと早くなった気がする」程度です。

Wi-Fi5で100MbpsだったものはWi-Fi6では140Mbpsになりますが、これは「一緒じゃない?」という体感速度です。

通信速度は20Mbpsほど出ていれば十分に使えますので、100が140になったところでほとんど体感できないんです。

結論としてはWi-Fi6は全く不要です。

ネット通信が遅いのであれば、

  • 無線ルーターを買い変える、もしくは向きや置き場所を変える
  • 電波の遮蔽物を移動させる
  • プロバイダ、もしくはプランを変える

などの対策の方が遥かに有効です。

Wi-Fi6対応のパソコンを買い替えたところであまり変わりません。

また、Wi-Fiの無いところでもインターネット通信が出来るように、SIMカードスロットが付いたモデルもあります。

SIMカードだけを契約して、ノートパソコンに挿せば、スマホの電波の入るところであればどこでもネット接続が出来る、というものですね。(SIMカード契約には毎月の使用料が生じます)

毎日Wi-Fiの無いところでPC作業しなくてはいけない、という特殊な状況の方にはSIMスロット付きのPCがおすすめです。

ですが、基本的には野外でのネット通信頻度の低い人はスマホのテザリング機能を使うのがおすすめです。

テザリングとは?
スマホを無線ルーターとして使う機能です。
スマホをテザリングモードにすることで、スマホからWi-Fiの電波が発生し、他のPCやスマホでネット接続ができるようになります。
スマホが普段受けている『キャリアの電波(docomo、au、SoftBank、楽天)』をWi-Fiに変換して放出しているだけです。
そのためスマホが圏外の場所ではテザリングもできません。

以上、ここまでをまとめると、ほとんどのPCユーザーにはWi-Fi6もSIMスロットも不要です。

よって加点対象にもしていません。

ノートパソコンのインターフェースはそこまで気にしなくて良い

ノートPCはインターフェースの種類や多さも評価されます。

インターフェースとは?
外部部品との接続のことで、接続できるケーブルの種類と数はどのくらいか?ということです。
『拡張性』とも呼ばれて表現されることも多いです。

「USB-Aが2個付いてて、USB-Cも2個、HDMIも刺せるぜ」のように、多ければ多いほど良い、と考えている人もいますが、私個人的にはインターフェースの少ないシンプルなボディが好きです。

と言いますのも、USBハブさえあればインターフェース不足の問題はだいたい解決出来るからです。

ノートPCを持ち運ぶのであれば、ハブも一緒に持ち運ぶのもそこまで苦労しません。

そこまで大きいものではありませんから。

「どうしても毎日HDMI端子を使うから」というような特殊な人はHDMI端子付きのパソコンを買えば良いですが、たいていの人は無くてもいいかと思います。

当サイトでは「インターフェースよりも、ボディ素材とかディスプレイなど、もっと優先すべき項目がある。」と考えています。

よって加点基準は設けていません。

ノートパソコンのスピーカー性能はそこまで気にしなくて良い

スピーカーが変わると音質や音量が変わりますが、これもそこまで重要ではないと考えています。

よほどヘンテコなノートパソコンでない限り、音質や音量に大きな差はありません。

音が割れているとか、ボディがビビっているとか、誰しもが同じように判断出来ることもありますが、音の良し悪しは聞く人の好みにもよるところも大きいです。

それに大半の方がイヤホンやヘッドホンを使ってノートPCの音を聞いています。

イヤホン・ヘッドホンだと、動画を2倍速再生していてもすごく聞き取りやすいですしね。

というわけで、当サイトではスピーカーや音質、音量に関しては加点基準は設けていません。

ノートパソコン選びで他に重要視すべき項目まとめ

仕事用ノートPC選びの際には、ここまで書いてきたこと以外にも注意すべき細かい点がいくつかありますので、以下に紹介しておきます。

インテル製CPUを選ぶなら12世代以降がおすすめ

2022年にインテルは第12世代のコアを発表したのですが、インテル製CPU搭載モデルを選ぶなら、12世代CPUを搭載したものがおすすめです。

と言うのも、これまでインテルCPUは1世代変わるごとに少しずつパワーアップして来たわけですが、11世代から12世代に変わった時に、これまでにないほど大幅にパワーアップしたからなのです。

たとえば、第12世代Core i5 1235UのCPUスコアは第10世代core i7より処理能力が高かったりします。

CPUスコア
Intel 第12世代 core i5 1235U(15W)13500
Intel 第10世代 Core i7 10750H(45W)12500
Apple M2(22W)15200
CPUスコアの比較

上記スコアはPassMarkの数値で、スコアの数値が大きいほど高性能ということです。

PassMarkとは?
CPUの性能を測定するソフトで、世界一メジャーなものです。
価格.comなどでも用いられています。

表を見るとインテルの12世代CPUがどれほど高性能なのか一目瞭然ですよね。

しかも消費電力は10世代Intelに比べてたった1/3しかありません。

消費電力が低いと発熱は抑えられますし、バッテリー消費も抑えられますし、電気代も抑えられます。

というようなことを考慮すると、11世代以前のCPUよりも12世代以降のCPUを選ぶべきです。

DVDドライブの有無について

昔のパソコンにはDVDをセット出来る装置(DVDドライブと言います)が付いている機種が多かったのですが、最近はほとんどありません。

「映像やソフトはネット上からダウンロードしよう」という考えが広まっているからですね。

DVDドライブはノートパソコンのボディの中でかなりの体積を占めます。

「ならもう取っ払ってしまって、代わりにバッテリーを大きくして長時間使えるようにした方が実用的だよね」

という考えに、世界中のPCメーカーがシフトしています。

どうしてもDVDドライブが搭載されている機種が欲しい方は

  • 富士通
  • NEC
  • dynabook
  • パナソニック
  • VAIO

などの日本のパソコンメーカーのモデルから選ぶことになります。(日本のPCメーカーは今もDVDドライブ付きのPCを多く製造販売しています。)

ですが、DVDを見る機会が少ない方は、別売りのDVDドライブ単体を購入して、購入済みのPCに接続してDVDを見るのがおすすめです。

テンキーの有無について

テンキーを搭載しているノートパソコンも最近はめっきり減りました。

テンキーは15インチ以上のパソコンにしか搭載されないので、どうしてもテンキーつきのPCをご希望の場合は15インチ以上のサイズに絞り込んで探す必要があります。

ですが最近は15インチ以上なのにテンキーが無い機種もたくさんあります。

上述したDVDドライブと同じように、テンキー単体を購入して繋げて使うという手もあります。

マイクロソフトOfficeの有無について

PC購入時にOfficeがあるか無いかでPCの値段は変わって来ますが、私はOffice無しで安価にPCを購入することをおすすめします。

理由は単純に初期費用を安く抑えられるからです。

Officeソフトが必要な場合はGoogleの無料オフィスで対応出来る場合も多いです。

ですがどうしてもMicrosoft Officeが必要な場合は、Microsoft 365というサブスクサービスの加入がおすすめです。

Microsoft 365 Personalでは1TBのオンラインストレージも無料で付いて来ますので、PC購入時のストレージ容量も下げることができ、さらに初期費用を抑えられます。

ネットに繋がってる状況でしかアップロード、ダウンロードはできませんが、目的のファイルを事前にダウンロードしておくことでオフラインでも作業できます。

また、オフライン状態で新たに作ったファイルを一時的にPCに保存しておき、後でアップロードすることもできます。

初回買い切りのOfficeと違って更新の必要が無く、常に最新バージョンを使うことができますし、サポート期間も無制限となります。

それに新たにPCを購入した場合のデータ移行もありません。

以上のようにメリットの方がデメリットを大きく上回ります。

プランが複数ありますが、もっともオトクなMicrosoft 365 Personalは年間12,984円で利用できます。(2023年1月現在)

ウイルス対策ソフトの有無について

ウイルス対策ソフトに関しては、私は有料のものは不要と考えています。

そもそもWindowsに標準で入っている『Windows defender』が、無料にもかかわらず非常に優秀で、私はこれに頼りっきりだからです。

世の中にはウイルス対策ソフトの性能を比較する専門の会社があり、多くのウイルス対策会社がわざわざお金を払ってその比較会社に自社製品のテストをしてもらっています。

そういう完全に第三者が法人として責任を取る状況で比較テストしている中でも『Windows defender』は非常に好成績なんです。

当然ですが、ライバルは有料のウイルス対策ソフトばかりです。

ではなぜ無料の『Windows defender』が有料ソフトより優れているのか?ですが…

これは、マイクロソフトは世界中から膨大な量のデータを収集しており、より効果のあるウイルス対策ソフトを作成できるからという理由からなのです。

むしろ『Windows defender』の価格はOSの価格に含まれているため、そういう意味では有料、と考えるのが自然ですね。

というわけで、私はウイルス対策ソフトは余程のことが無い限り、有料のセキュリティソフトは入れません。

すべて『Windows defender』で対応しています。

以上、ここまでが実用性を考えたパソコンの選び方の解説でした。

ここまで大変おつかれさまでした。

以下に記す最後のチェックポイントは『自分の好みに合うかどうか』ということです。

おまけのような感じで読んでいただけると幸いです。

ではくわしく解説していきます。

最後は自分が気にいるかどうか

ものを買う時、メーカーやデザインを重要視する人も多いですよね。

もちろんノートパソコンにもあります。

たとえば…

読者さま
読者さま

マウス(コンピュータ)のロゴがダサいから私は絶対にマウスは選びたくない!

読者さま
読者さま

DELLは会社でも使ってるけど、安っぽいイメージがあるからプライベートでは使いたくない。

読者さま
読者さま

中国メーカーという点が引っかかるからLENOVO製品は除外。

読者さま
読者さま

私はメーカーにこだわりは無いけど、どうしても黒いパソコンじゃなきゃイヤ。

というような意見です。

こういう自分のポリシーみたいなものを選考基準に入れるのは大いにアリです。

せっかく高額な買い物なわけですから、いくら高性能でも気に入らないものは選ぶべきではありません。

気持ちよく使える道具の方が仕事の効率も確実に上昇します。

気に入ったものを買いましょう。

まとめ ノートパソコンの選び方【ステップ3】仕事道具として必要な性能

長くなってしまって大変申し訳ありません。

もう一度簡単にまとめます。

まず、ノートパソコン選びでは基本スペック以外にも重要な項目がたくさんあり、当サイトではそれを裏スペックと呼んでいます。

当サイトが定める裏スペックの基準は以下の10項目です。

項目内容評価点
1.ボディ素材樹脂製かそれ以外か1
2.重量ライバル機種より軽いか1
3.ディスプレイの縦横比特定の比率か(タイプによって違う)1
4.ディスプレイの明るさ画面が明るいか1
5.ディスプレイ色域色が正確か1
6.ベゼル幅ベゼルが狭いか1
7.画面反射反射しにくいか1
8.生体認証ロック解除が素早いか1
9.キーボード配列US配列が選べるか1
10.カメラ解像度高画質かどうか1
裏スペックの評価項目

すべての項目で評価点を獲得できれば10ポイントとなります。

このポイント数がそのまま裏スペックスコアだとお考えください。

ちなみに、2023年1月現在、1ポイント、10ポイントのノートPCは管理人の知る限り存在しません。

激安のドンキPCなんかをくわしくチェックすれば、もしかしたら2ポイント以下ということが判明するかも知れませんが。

しかしそんなPCに仕事道具として使える品質が無いのはもうハナっからわかってますので、あえて評価しないわけです。

ちょっと話がそれましたが、目安としては

8〜10ポイント購入検討の余地あり
4〜7ポイント購入検討に値しない
1〜3ポイント問題外

ということになります。

このように、当サイトの評価基準は非常に厳しいです。

遊び用や趣味用ではない、お仕事用のパソコン選びのサイトだからです。

仕事を任せられるということは、人生、家族、収入など、全てを任せられることに繋がっていきます。

そのため価格はどうしても高額になりがちですが、妥協せずに選んでいただきたいです。

当サイトは本当に良いノートPCしか紹介いたしません。

どうぞよろしくお願いいたします。

管理人nk
管理人nk

以上です。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

ぜひ、他の記事も読んでみてくださいね(^ ^)/