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こんにちは。当サイト管理人のnk(えぬけー)です。
今回は、ノートパソコンのディスプレイはこういうのが良いよ、おすすめだよ、というポイントを解説していきます。
よくあるコスパ重視で紹介しているブログではあまり触れられないポイントです。
ノートパソコンのディスプレイに良いとか悪いとかあるんですか?
ディスプレイの良し悪しは実はものすごくあります。
ディスプレイというのは、PC作業中に常に見ている非常に重要な部分です。
このサイトではノートパソコンに加点方式で点数をつけているのですが、ディスプレイに割り当てているポイント配分はいちばん大きいです。
点数配分と注目ポイントも教えてくれる?
もちろんです。
しっかりと覚えて、あなたのノートパソコン探しのヒントにしてください。
ディスプレイのどこ(何)に注目すればいい?
ノートパソコンのディスプレイで見るべきポイントは以下の通りです。
- 縦横比
- 明るさ(最大輝度)
- 色域
- ベゼル幅
- 反射のしにくさ
- 解像度
- リフレッシュレート
- タッチの可否
以上の8項目です。
上にあるものほど重要視してください。
1〜5については特に重要で、これらの5項目は加点項目にしています。
点数は全て1点ですので、最大で5点、最低で0点となります。
まずは最上段の縦横比から順番に解説していきます。
ノートパソコンのディスプレイの縦横比
最近のノートパソコンは横:縦が16:10という比率のディスプレイを搭載したノートパソコンが増えてきています。
少しまでは16:9が主流でした。
16:10と16:9ではどちらが良いんですか?
16:10の方が圧倒的に使いやすいです。
パソコン作業と一口に言っても無数にあるわけですが、ほとんどの作業は16:10の画面が向いています。
たとえばマイクロソフトのエクセルなんかは、画面の上部にメニューパネルがあるので、実際に作業できるゾーンは横長に潰れてしまったような感じなります。
今このページを書いている私の執筆作業も、書けば書くほど縦長になっていくので、少しでも縦長の画面の方がより多くの文章を画面に映し出せて見やすいです。
じゃあ16:9が使いやすいのってどんな作業をする時ですか?
映画やテレビ番組を見たりゲームをする時ですね。
まず映画の話からしていきます。
映画の縦横比にはいくつか種類がありまして、現在映画館で最も使用される比率は【2.35:1】です。
2.35:1という比率は16:10よりも16:9に近いです。
よって16:9の画面で見た方が、画面上下に現れる黒い帯部分の面積が小さくなり、画面をムダなく使えていることになります。
それからアニメやドラマやバラエティ番組など、元々テレビ向けに作られている番組も16:9です。
テレビ画面自体が16:9で作られているからです。
ノートPCを使ってネットフリックスやアマゾンプライムビデオなどで見る時は16:9のディスプレイが適しています。
ですが、当サイトではエンタメ目的よりもお仕事や副業目的でパソコン探しをしている読者さまが大半です。
そういう方には間違いなく16:10という比率のディスプレイが使われているノートパソコンが向いています。
そのため当サイトでは用途に分けて評価しています。
B:クリエイターパソコン、C:ビジネスパソコンは16:10なら1点プラス
A:ゲーミングパソコンは16:9なら1点プラス
ノートパソコンのディスプレイの明るさ(最大輝度)
ノートパソコンのディスプレイ明るさは最大で250〜500ニト(nit)くらいのものが多いです。
ニトというのが明るさの単位で、数値が大きいほど明るくなります。
当サイトでは、最大で350ニト以上に設定できるモデルは1点加点しています。
安価に作られているノートパソコンは最大250〜300ニト程度までしか明るくできないものが多いです。
『最大で』というのは、画面の明るさはパソコンの設定で自由に変えることができるのですが、最も明るくした場合はこの数値になる、ということです。
ちなみに、画面が暗いと青空の下などの明るいところでは非常に見づらくなります。
また、明る過ぎる画面は目にダメージを与えます。
目が疲れない程度に明るくする、くらいの輝度にしておくのがベストです。
周囲の明るさに応じて自動で輝度が変わるようにも設定できるので、ぜひしておきましょう。
ノートパソコンのディスプレイの色域
色域とは『もともとの色をどれだけ正確に表現できるか』を数字で表現したものです。
文字で説明するのがものすごくむずかしいのですが…
今のあなたの目の前の風景をスマホで写真に撮ってみてください。
そして、その画像と現実で見えている風景を見比べてみてください。
すると写真と現実では微妙に色が違うはずです。
たとえば、現実の風景の色を100とすると、カメラで撮った画像データの色は90、それをスマホの画面に表示させると80、という風に、色のリアルさはどんどん落ちていきます。
この色のリアルさをどこまで高くキープしているか、が色域です。
上記の90の写真を昔のガラケーなんかで表示すると、40や30という風に大幅に色のリアルさが落ちますよね。
これは昔のガラケーの色域が狭い、ということです。
色域は『RGB比』と『RGBカバー率』という2種類の表現方法があるのですが、当サイトでは『RGBカバー率』を用いています。
数字が高いほどリアルな色表現することが可能で、中でもsRGBカバー率90%以上のディスプレイを持つノートパソコンには1点加点しています。
安価に作られているノートパソコンは、sRGBカバー率が60〜70%の色域のものが多いです。
これらは趣味や遊びで使うならまだ良いですが、お仕事用に使うにはおすすめできません。
ただ、このsRGBカバー率はメーカーサイトを見ても記載されていない、もしくは記載されている箇所が非常にわかりにくい、ということが多いです。
当サイトはきちんと調べて記載していますので、その点はご安心ください。
ノートパソコンのディスプレイのベゼル幅
ベゼル幅とはディスプレイの枠の幅の事です。
絵画で言う額縁です。
昔はベゼル幅の広いノートパソコンが多かったのですが、近年は非常に狭いベゼル幅のノートパソコンが登場しています。
ベゼル幅が狭いほどノートパソコンのボディ自体が小さくなります。
PC作業中は、視野内ではベゼルは完全に無駄なスペースとなるので、この額縁面積は小さければ小さいほど良いです。
ベゼルはディスプレイの上下左右の4辺にありますが、画面上辺のベゼルにはインカメラが内蔵されていることが多く、他の辺に比べて幅広であることが多いです。
当サイトでは、画面の上辺のベゼル幅がディスプレイの縦幅の5%未満である場合、1点加点しています。
たとえば、画面の縦幅が20.0センチのノートPCであれば、画面の上辺のベゼル幅が10mm未満の場合に1点加点評価しています。
これは当サイトが独断で設定してる基準です。
厳しい表現をすれば、大切なPC作業中にベゼルという全く無駄なモノを延々見続けさせられるわけなので、そんな無駄なもの絶対少ない方がいいよね、ということです。
ノートパソコンのディスプレイの反射のしにくさ
ノートパソコンの画面はツルツルと光沢があるものと、すりガラスのようにサラサラとしていて光沢のないものがあります。
ツルツルの画面はクリアで美しいですが、周囲の光を反射するので見づらく、画面を長時間見ていると目が疲れやすいという特徴があります。
これに対し、すりガラスのようなサラサラの画面は長時間見続けても疲れにくいですが、画像や動画の美しさではツルツルに若干劣る、という風に一長一短となっています。
メリット | デメリット | |
ツルツル画面 (光沢あり、グレアとも言う) | ・画像、映像がくっきりで美しい | ・周囲が明るいと反射して見づらい ・長時間見ていると疲れる |
サラサラ画面 (光沢なし、ノングレアとも言う) | ・反射しにくく見やすい ・長時間見ていても疲れにくい | ・ツルツルに比べると美しさでは少し劣る |
長時間作業に強い、という点は仕事用パソコンとしては非常に重要なポイントですので、サラサラ画面を採用しているパソコンは1点加点しています。
また、近年はAppleのMacBookのように『ツルツルなのに反射しにくい』という新しい技術が使われたモデルもああります。
こちらも反射しにくいということで1点加点しています。
ちなみに、反射して使いにくい場合はディスプレイの輝度を上げる(=明るくする)ことである程度改善できます。
これはスマホやタブレットでも同じです。
輝度を上げると目が疲れやすくなるデメリットが新たに発生しますが。
ツルツル画面はゲームや動画鑑賞などのエンタメ向き、サラサラ画面は長時間のPC作業向きと考えてください。
ここまでが当サイトが加点対象にしている項目の説明でした。
以下はそこまで重要ではない豆知識的なお話になりますが、お時間のある方はお付き合いいただけると幸いです。
ノートパソコンのディスプレイの解像度
解像度とは画面の鮮明さを指します。
もっとも一般的なのが1920×1080です。
ディスプレイに映し出される映像は、たくさんの光の粒がでできています。
1920×1080というのは、光の粒が横に1920個、縦に1080個並んでいるという意味です。
つまり解像度の数字が大きいほど細かく鮮明になります。
1920×1080は地上波のテレビ番組で放送されていう番組の解像度でもあり、フルHDやフルハイビジョンとも呼ばれます。(1920:1080はかんたんな比率に直すと16:9となります)
16:10の画面では1920:1200という解像度になります。
1920×1080から1段階落とした解像度は1280×720になります。
この解像度はHDと呼ばれ(ハイビジョンとも言う)、たとえばニンテンドーSwitch本体に搭載されている画面などはこの解像度です。
※ニンテンドーSwitchのゲーム画面をテレビに映した場合は1920×1080で表示できます。
最近は1920×1080を縦に1.33倍、横にも1.33倍した2560×1440(16:9)という解像度のものも多いです。(この解像度はWQHDと呼ばれます。)
また、1920×1080を縦に縦横それぞれに2倍した、4K(3840×2160)ディスプレイを搭載したノートパソコンも存在します。(16:10では3840×2400となります。)
ではどの解像度のディスプレイが良いのか?というと、フルHD(16:10なら1920×1200)です。
4Kなどの細かい細かい解像度の方がよりたくさんの情報を表示できますし、くっきり鮮明で美しいというメリットもありますが、多くの情報を表示するということはCPUにも多くの負担を与えるということです。
CPUに負荷がかかると発熱し、PC本体が熱くなって作業の妨げに繋がりますし、バッテリーも早く消耗するのであまりおすすめできません。
ノートPCであればフルHDという細かさでもじゅうぶん作業しやすいです。
安価に作られているノートパソコンは1280×720のものが多いですが、これは解像度が低過ぎて非常に使いにくいです。
絶対に選んではいけません。
規格の名称 | 解像度 | 画素数 | 用途 | おすすめ度 |
HD | 1280×720 (16:9) | 92万 | ニンテンドースイッチ本体画面 安価なノートパソコン | × |
フルHD | 1920×1080 (16:9) | 207万 | 低価格テレビ ノートパソコン | △ |
フルHD+ | 1920×1200 (16:10) | 230万 | ノートパソコン | ◎ |
WQHD | 2560×1440 (16:9) | 368万 | ノートパソコン パソコン用別売りディスプレイ | ○ |
4K (=UHD) | 3840×2160 (16:9) | 829万 | 高性能テレビ 高性能ノートパソコン | △ |
4K+ (=UHD+) | 3840×2400 (16:10) | 920万 | 高性能ノートパソコン | ○ |
8K | 7680×4320 (16:9) | 3320万 | 超高性能テレビ | – |
ちなみに『2Kディスプレイ』とは、フルHDを指していたり、WQHDを指していたりと、ブログやサイトによって書いてある事が違います。
『2K』の定義が非常に曖昧なので、当サイトでは2Kという言葉は使用しないようにしています。
ノートパソコンのディスプレイのリフレッシュレート
リフレッシュレートとは映像のなめらかさを数値化したものです。
「ヌルヌル動く」というのはこのリフレッシュレートが高いことを指します。
まず結論から言うと、ノートパソコンでおすすめのリフレッシュレートは60Hz、もしくは144Hz以上です。
Hzはヘルツとよびます。
映像というのはものすごく高速で動く紙芝居と同じです。
複数枚の画像を超高速で連続して見ることで、静止画が映像に見えるわけですね。
そこで1秒あたり何枚の静止画が表示できるかを○Hzという風に表示します。
たとえば60Hzのディスプレイであれば、1秒間に60枚の静止画を切り替えて見せているということです。
テレビ番組や映画は1秒あたり24〜30枚の静止画が動いています。
スマホでは60Hzのものが多く、高性能な機種では90Hzや120Hzとなります。
また、ニンテンドーswitch本体の画面は30Hzですが、テレビに映すと自動的に60Hzに切り替わります。(テレビが60Hz以上に対応している場合)
パソコンでは一般的な作業ですと60Hzあればじゅうぶん快適に作業ができます。
ただし、対人撃ち合いゲームをやる場合は60Hzではまったく足りません。
画面の向こうにいる生身の人間と0.01秒を競い合うわけですから、リフレッシュレートは高い方が有利です。
ではどのくらい高ければ良いのか?ですが『144Hz以上の領域ではほとんど差が出ない』というデータが出ています。
最大で360Hzなんていう超高性能ディスプレイを搭載したゲーミングパソコンもあるのですが、先述の通り144Hz以上は差が無いと言われている世界です。
プロゲーマーさん以外は持て余すことになるでしょう。(そもそもプロゲーマーさんはノートPCではなくデスクトップPCを使われている方が大半ですが。)
というわけで、結論としましては対人撃ち合いゲームなら144Hz、それ以外の用途なら60Hzというのがおすすめのリフレッシュレートです。
ちなみに、高リフレッシュレートのディスプレイを搭載したノートパソコンで事務作業を行うと、滑らかに動いて見やすいのですが、高解像度ディスプレイと同じようにCPUにはそれなりに負荷がかかります。
つまりバッテリーの消耗や発熱につながります。
よってゲーミングノートパソコンをゲーム以外で使うのは、あまりオススメできません。
ノートパソコンのディスプレイのタッチの可否
最後に画面のタッチの可否についてです。
最近はタッチ可能ディスプレイを搭載したパソコンも増えていますが、個人的は不要だと思っています。
これまで私が「タッチが便利だな」と思ったことは下記2パターンだけです。
- 絵(イラスト)や文字を書くとき
- エクセルや家計簿などの表に数字を入力して行く時
まず1、絵(イラスト)や文字を書くときですが、iPadなどのタブレット端末を使う方が遥かに描きやすいです。
はっきり言って絵の描きやすさではiPadに勝てません。
イラストを仕事にしている方はタブレット一択です。
「どうしてもパソコンで絵を描かなくてはいけないんです」という方はタッチ可能ディスプレイを選ばざるを得ないのですが、私自身そんな方に会ったことも見たことも聞いたこともありません。
次に2、表に数字を入力するときですが、これも表の順番通り入力していけば、パソコンのエンターキーやタブキーや矢印キーでどうにでもなります。
タッチ機能がもっとも活躍するのは、打ち間違いのセルをピンポイントで選んで修正する時なのですが、最初から打ち間違いに気をつけて作業する方が何倍も効率的です。
以上2点を考えると、画面のタッチ機能はなくても困りません。
タッチ機能があるとそれだけで高額になりますし、新たな故障の原因にもなり得ますしね。
それにタッチ機能が本当に便利なのであれば、世の中はタッチ可能なノートパソコンがもっともっと出回ってるはずです。
よって結論としましては、画面のタッチ機能は不要となります。
ノートパソコンのディスプレイはここを見ろ!加点される項目まとめ
以上、今回はノートパソコンのディスプレイについてまとめました。
少し複雑なので加点項目をもう一度まとめておきます。
- 縦横比率:ゲーミングPC→16:9なら+1点、ゲーミングPC以外→16:10なら+1点
- 明るさ:最大輝度350ニト以上なら+1点
- 色域:sRGBカバー率90%以上なら+1点
- ベゼル幅:画面上ベゼル幅が画面縦幅に対し5%未満なら+1点
- 反射のしにくさ:反射しにくい工夫が施されていれば+1点
当サイトではノートパソコンのディスプレイは以上の5点満点で評価しています。
ディスプレイ部門で5点満点を獲得できるノートパソコンはと言うと…
- DELL XPSシリーズ
- DELL AlienWareシリーズ
- mouse DAIV 4P
- NEC LAVIE Direct NEXTREME Carbon
- ASUS ROG Zephyrus M16
- Apple M2MacBook Air
- Apple MacBook Pro14&16
くらいしかありません。(他にもありましたら申し訳ありません。)
ノートパソコン選びで重要視されるのはCPU、メモリ、ストレージの3つであることが多いですが、ディスプレイの出来も非常に重要です。
何と言っても作業中常に見ている部分です。
作業効率に影響する部分は数字として表れているもの以上に大きいです。
パソコン探しはコスパだけでなく、高品質なディスプレイも是非とも考慮しましょう。
コスパだけで選んで買った場合とでは、購入後の満足度が全く違います。
つまり、買ってからでないとわからないのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事があなたの人生のお役に立ちますように。